ビールが美味い!大山Gビールが千円で飲み放題の奇跡!

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ビール好きの僕は東京から鳥取へと移住することで苦渋をなめてきた。鳥取県大山町にはビアバーはおろか、バーもない。近所のスーパーにクラフトビールはない。ビアイベントも数えるほどしかない。あるのは田んぼと畑と大手のビールであり、都会で「乾杯!」の歓声がビアバーで乱れ飛ぶ一方、こちらではカメムシが乱れ飛んでいる。

ところが、そんなここ鳥取が日本中のビール好きの憧れの聖地となる期間がある。大山Gビール直営のレストラン、ガンバリウスで千円飲み放題が行われているまさに今!である。

平日の夕方、近所のパパ友達を誘ってガンバリウスに行ってきたので詳細をレポートしたい。なお、「ガンバリウス千円飲み放題」情報についての決定版記事にするつもりなので、知りたい項目だけを読んでいただいてもOKです。

※情報は全て2016年11月上旬現在のものです。金額は全て税別です。

ガンバリウスってどこ?どうやって行くの?

ビアホフ ガンバリウスがあるのは米子の南東、伯耆町の標高300メートルあたりの軽い山の中である。ガンバリウスへのアクセスは正直言って快適なものではない。

ごく稀に最寄りの岸本駅から徒歩でやって来る人もいるそうだが、1時間半かかるので現実的ではない。基本は車で行くしかない。大山町民の僕らも待ち合わせをして、車で乗り合わせてガンバリウスに向かった(帰りは代行)。

夏場は大山山麓循環バス(大山る~ぷバス)があるけれど、残念ながら冬はない。でも、諦めるのは早い。実は飲み放題期間中、平日の火・水・木に限って無料送迎バスが運行されている。

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コースは曜日によって若干異なるが、ざっくり「米子→ガンバリウス」と考えれば間違いはない。米子エリアに住んでいる人にはありがたい移動手段だが、行き帰りの時刻が決まっているので店内にいられるのは2時間のみ。僕らは夜オープンの17時半から閉店の22時まで4時間半フルに飲み放題していたので(ええ、羽の伸ばし過ぎですとも)、この差は大きいだろう。

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<ビアホフ ガンバリウス>
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-30
TEL 0859-39-8033
営業時間 平日 11:00-14:30、17:30-22:00
土日祝 11:00-22:00
休み 毎週月曜。祝祭日の場合はその翌日、GW、夏期無休
※1~2月の営業時間は大幅に異なる他、貸切もあるので必ず公式HPを確認ください。

千円飲み放題っていつやってるの?

本当によく聞かれるのが、「大山Gビール千円飲み放題って一年中やってるの?」という質問。僕がよく自慢気にSNSで写真をアップするものだから、いつもやっていると勘違いされるのだろう。答えはNOである。ガンバリウスの千円飲み放題をやっているタイミングをまとめると…

1~2月 → 知ってる人だけが千円飲み放題
3月上旬~GW前 → 春の飲み放題
GW~9月 → なし
10月上旬~Xmas → 秋の飲み放題

今はまさに秋の飲み放題期間中(10/1~12/25)。補足が必要なのが1~2月だろう。ガンバリウスの千円飲み放題は基本、春と秋であり、この期間はチラシが打たれるなど大々的にお祭りを告知している。ところが、1~2月は例年HPにこっそり「千円飲み放題」のクーポンが掲載されており、その画像をプリントアウトしたり、スマホの画像を見せることで初めて千円飲み放題が可能になる。これは絶対に知っておくべき情報なので、心して頭に刻んでいただきたい。

つまり、まとめると、「涼しいor寒い季節はだいたい千円飲み放題」と言うことができる。
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飲み放題ってどんなシステムなの?

ガンバリウスの飲み放題はセルフが基本である。まず流れとしては、店員さんに「ビールの飲み放題お願いします!」と力強く告げると、空のグラスがテーブルに置かれる。ここで何から飲もうかな?とみんなで話し合うのも楽しい。
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レギュラーは、ピルスナー、ヴァイツェン、ペールエール、スタウトの4種。これに加えて限定ビールが1~2種類飲める。この日はボックと琥珀ヴァイスが飲めた。ちなみに、ハンドルキーパーのためにソフトドリンクも400円で飲み放題。imgp1991_r
何を飲むかを決めたら、店内の一角にあるドラフトタワーコーナーへ。そこで、スタイルを言えばOK。ここでは「とりあえずビールで」は禁句である。「ビールはビールでもスタイルは?」と聞かれてしまう。飲みたいビアスタイルをきっちり伝えたい。時間は無制限なので、のんびり飲めるのが本当にありがたい。グラスに半分だけ入れてもらうといったことも可能。

ガンバリウスのおすすめビールは?

何を飲んだらいいか迷ってしまう人もいるかもしれない。とりあえず全部美味しいから一通り飲んでみて!というのが本音だけれど、一応指針となるようなことを言うならば…

大手のような普通のビールが好みならピルスナー、苦いのが苦手ならヴァイツェン、ホップの華やかな香りが好みならペールエール、黒ビールが好きならスタウトがおすすめ。ただ、大山Gビールの代表スタイルは間違いなくヴァイツェン。もし特別なこだわりがないなら、WBA(ワールド・ビア・アワード)という世界的なコンテストで優勝を果たした一杯で乾杯したい。

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というわけで、定番のヴァイツェンで乾杯!
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いい笑顔!

ちなみに、限定ビールは、
「ヴァイエンホップ」(終了)、「大山ブロンド」(終了)、「琥珀ヴァイス」(10月中旬より)、「ボック」(10月下旬より)、「メルツェン」(11月上旬より)、「スコティッシュエール」(11月下旬より)。
この時期にしか飲めないので、もしそんなに何杯も飲めないという人は限定ビールを早めに飲むことをおすすめする

ガンバリウスのおすすめ料理は?

ビールだけではなく、料理も充実しているのがガンバリウスの楽園たる所以。
最初にオーダーしたのが定番の「地元井上さんのおぼろ豆腐サラダ」(650円)と「ソーセージの盛り合わせ」(1150円)。豆腐サラダはボリュームがあるので、大人3~4人でも十分な量が食べられるのが嬉しいところ。水が綺麗な場所で作られた豆腐は美味しい、という事実を実感していただきたい。
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ソーセージもちょっとずつ味の違いが楽しめて◎。ビールが進み過ぎても飲み放題だから全く困らない!
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思わず写真のようににんまりしてしまうこと請け合いである。
生地から作って窯で焼く特製ピッツァも美味。種類も豊富だが、この日は紅ズワイガニのかに味噌風味ピッツァ(1400円)をチョイス。磯の風味が鼻腔をくすぐる逸品はフルサイズでもぺろりといただける。
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そして、ガンバリウスで一番のおすすめ「大山どり骨付もも肉のスパイシーロースト」(1350円)をオーダー。ぷりっぷりの大山どりのもも肉とカリッカリの皮のコントラストが至高。「大山で大山どり食べたいよね」という誰もが持つシンプルな欲求を高次元で満たしてくれる。
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翌日のことが気にならないなら、付け合わせのにんにくも残さずいただきたいところ。

席から醸造風景を見ることも。さらに運がいいと…

ビールと食事。両者が揃っているだけでも最高なのに、醸造風景を楽しめるのも醸造所に併設されているレストランならではの素晴らしい点といえる。
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店の奥に置かれた仕込み釜はオブジェではない。この日はバーレーワインの仕込みをしていた。
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さらに、トイレに行くときなどはちょっと足を延ばすと工場の内部を覗くことができる。
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さながら社会科見学である。最近、東京でもブルーパブ(醸造所兼酒場)が流行しており、例えば代官山にあるスプリングバレーブルワリーは連日、若い男女やセレブ層を集めている。そこでは、仕込み釜がスタイリッシュに並んでおり、その無骨さが逆にオシャレになっているのだ。鳥取の皆さんは、代官山に行かなくても大山に行けばいいのである。

そして、本当に運がいいと工場長とこうして乾杯できてしまう。まさに会いに行ける工場長だ。
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工場長の岩田秀樹さんはこの道もうすぐ20年のベテランブルワー。国内のクラフトビールマニアだったら知らない人はいないくらいの有名人である。造り手の思いを直接聞きながら、できたその場で飲むビール以上に美味しいビールは存在しない。
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おしまいに。

この日、30代の男性3人で訪れて会計は8640円だった。つまり一人3千円を切る。4時間半ビールを飲み続けての額である(僕は7杯いただいた)。
ただし、訴えたいのはガンバリウスの千円飲み放題がただ安いだけではない、ということ。
定番から限定まで多彩な味わいを時間無制限で楽しむことができ、ビールに合う絶品料理とペアリングすることもできる。できたその場で飲むから新鮮だし、配送による劣化とは無縁。さらに、造り手との距離が近い。
こんな好条件であるにもかかわらず千円飲み放題だからものすごいのだ。

ビール好きはもちろん、そうでない方も一度は訪れてみてはいかがだろうか?
(やっぱり熱く語り過ぎたな…)

矢野 竜広

矢野 竜広

投稿者プロフィール

1980年生まれ。東京都出身、妻の故郷である鳥取県に移住したライター、ビアエッセイスト。自宅にビールサーバー&ビアバー風の秘密基地あり。 立教大学を卒業後、広告制作会社勤務のコピーライター、事務所所属の構成作家を経てフリーランスに。愛してやまないビールを、飲むだけではなく学びたい!と数々の講座を受講。ビアバー巡りにも勤しむ。そんな大のビール好きが高じて、『ビールの図鑑』(マイナビ、2013)、『日本のクラフトビール図鑑』(マイナビ、2015)の執筆に携わり、地ビール会社にも勤務。NHK文化センター(鳥取教室、米子教室)でビール講座の講師を務める。その他著書に、詩集『そこに日常があった。』(文芸社、2002)、『・ツナ缶×1』(Kindle版、2014)。趣味は一人旅、ノンフィクションの書籍を読むこと、ドキュメンタリー鑑賞。

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