【大山の名水8選】おいしい!きれい!楽しい!水巡りと飲み比べ

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「名水」と呼ばれる水どころが各所に点在する大山周辺。その水を生んでいるのが、大山の雄大な自然です。西日本最大と言われるブナ原生林には「緑のダム」と言われるほどの高い保水力があり、落ち葉の層はクリアな水を生み出します。水は海まで流れ込み、豊富な海藻や魚介類の営みまでも調えています。その生態系が守られているのは、大山が古来から聖地として人々に崇められていたからこそ。畏敬の念をもって山そのものが大切にされていたため、人の手が入りすぎることなく、今日までその姿を保ってきたのです。神の山、大山が調えた水。その恵みを堪能できる場所を8つ厳選して巡り、水を飲み比べてみました。それぞれに特色がありますので、お気に入りの名水スポットを見つけてもらえると幸いです。

名水巡りのルート

1.大神山神社奥宮の御神水
↓徒歩+車で約20分
2.清浄泉
↓車で約5分
3.桝水地蔵尊の名水
↓車で約15分
4.地蔵滝の泉
↓車で約12分
5.本宮の泉(淀江どんぐり村)
↓車で約10分
6.天の真名井
↓車で約5分
7.白鳳の里
↓車で約10分
8.淀江トンネル 壷瓶山の湧水

大山の中腹にある大神山神社から桝水高原を経由し、淀江方面に下りるルートです。
筆者はその都度カーナビに入力しながら撮影と水汲み、少しの休憩を含めて、トータル4時間くらいかけて巡りました。

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1.大神山神社奥宮の御神水

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大山の中腹に位置する大神山神社奥宮は、凛とした空気が流れる神聖なパワースポットです。駐車場から石段をのぼった分かれ道を右に曲がり「日本最長の天然石の石畳」を登ります。天然石の石畳は凹凸がはげしく、また湧水によって湿っていたり苔むしている部分もあるので、足元には気をつけて。ゆっくり登って10分くらいでしょうか。鳥居が見えてきたら、その手前にあるのが「御神水」です。「延命長寿」のご利益があり、古くは僧兵たちもこの水を大切にしていたとか。歴史を感じる名水です。

大神山神社
http://www.oogamiyama.or.jp/
大神山神社 御神水
http://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/287
住所:鳥取県西伯郡大山町大山


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2.清浄泉

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大神山神社から桝水方面に向かって車を走らせると、石碑とお地蔵様が見えてきます。そこに湧いているのが、清浄泉。文字の苔むした感じに歴史を感じます。牛馬市が開かれていたころは、たくさんの人が通ったと思われるこの道での、人や牛馬の憩いの場だったのではないでしょうか。石碑は泉とは無関係ですが、大山寺本堂をつくった職人さんの無念の死を悼んだストーリーが興味深いので、ぜひお参りしてみてください。
※水が流れ出ている筒が水たまりの部分に半分埋もれてしまっているので、衛生的な保証をしかねます。今回は役場に確認した上で筒から直接汲んで、煮沸して飲みました。
清浄泉
住所:鳥取県西伯郡大山町大山 大山環状道路沿い


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3.桝水地蔵尊の名水

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絶景スポットに上れる天空リフトや、お土産や飲食が楽しめるフィールドステーションがあり、さわやかな空気を感じられる桝水高原。その傍ら、大山環状道路沿いにあるのが桝水地蔵尊の名水です。かつては、たくさんの旅人たちの乾きを癒していた桝水の貴重な水場でしたが、江戸時代、日照りの年に干上がり、飢饉で亡くなる人が出るほどでした。その死者を弔う意味で、この地にお地蔵さまがつくられたそう。今は蛇口から湧き水が出るようになっていて、桝水を訪れる観光客や地元の人々を潤しています。

桝水地蔵
http://www.houki-town.jp/new2/2/8/4/

桝水地蔵尊の名水
住所:鳥取県西伯郡伯耆町 大山環状道路沿い


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4.地蔵滝の泉

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「平成の名水百選」にも選ばれた地蔵滝の泉。透明度が高く、せりがたくさん生えていました。それもそのはず、周辺は「せり川」と呼ばれるほどのせりの群生地だそうです。水汲み場は、お地蔵さまの後ろ側にあります。温度は年間を通して11℃に保たれており、豊富な水が流れています。かつては滝だったというだけあって、日量19.4万トンを湧出するとのこと。勢いがすごいです。しかも温度は8スポットのうちで一番冷たく感じ、水を汲んだペットボトルの結露がなかなかおさまりませんでした。こちらのお地蔵さまは大山の地蔵信仰とも重なり、旅の安全の守り仏であると同時に、こどもの「かんしゃく」にご利益があるといわれ、大切にされています。

地蔵滝の泉
http://www.houki-town.jp/new2/5/1/7/

地蔵滝の泉
住所:鳥取県西伯郡伯耆町丸山


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5.本宮の泉

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駐車場から、案内に従って住宅の間を抜けるとたっぷりの水を湛えた泉が出迎えてくれました。日量30,000トンを湧出するというだけあって、常に水がコポコポと湧いています。クレソンの群生の横にはニジマスが泳いでいて、なんだかフリーダムな空気が流れています。このあと他の名水を汲むというミッションがなければ、水の流れる音を聴きながら東屋でゆっくりしたかったです。こちらの水は、車で数分ほどの「淀江どんぐり村」にも引かれていて、汲むことができます。ポリタンクやペットボトルを大量に持参して汲んでいる方もよく見る、人気のスポットです。

本宮の泉
http://www.yonago-navi.jp/yonago/yodoe/sightseeing/honguu-izumi/
淀江どんぐり村
http://furusato.sanin.jp/p/area/yonago/51/

本宮の泉
住所:鳥取県米子市淀江町本宮297


地図を開く淀江どんぐり村
住所:鳥取県米子市淀江町本宮464−2


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6.天の真名井

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あめのまない、と読みます。「古事記」「日本書紀」において「神聖な井戸」を意味することばで、神聖な水につけられる最高位の敬称というだけあり、環境省指定の名水百選にも選ばれたクリアでまぶしい水が流れています。駐車場から続く遊歩道があり、川べりをたどって水源まで歩くこと数分。流れる水で洗い物をしている地元の方がいらっしゃり、生活に根付いているんだなあと実感しました。こちらにも東屋があるので、水車を眺め、水音を聴きながらまったりするのも素敵です。この水源から水を汲むのは、足場の良くない水辺ギリギリまで行かねばならないため、駐車場のサテライト水汲み場で汲むのがオススメです。

天の真名井
http://www.yonago-navi.jp/yonago/yodoe/sightseeing/amenomanai/

天の真名井
住所:鳥取県米子市淀江町高井谷


地図を開く駐車場はこちら


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7.白鳳の里

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どんぐり焼酎や名水とうふなどの名産品の販売、そばや山海の幸の提供、地域密着型イベント・展示を行う「どんぐり館」「淀江ゆめ温泉」、「伯耆古代の丘公園」などを擁するスポット「白鳳の里」。こちらの「どんぐり館」の目前にある水汲み場では、「大山の湧水(地下水)」と温泉水を汲むことができます。こちらにもタンクを持った地元の方が並んでいました。声をかけていただき、「温泉水が身体にいいよ」とオススメされましたが、今回はあくまで「大山の名水(湧水)巡り」ということで、「大山の湧水」を汲みました。水汲み場の前には足湯もあり、アマガエルも遊びにきていて、地元の方々の憩いの場になっていました。

白鳳の里
http://www.hakuhou.jp/
白鳳の里 どんぐり館
住所:鳥取県米子市淀江町福岡1548−1


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8.淀江トンネル 壺瓶山の湧水

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壺瓶山の湧水を引いているという水汲み場です。厳密には大山の水ではないかもしれませんが、大山麓に位置するため、名水巡りの変化球として1スポットに加えました。山陰道の淀江トンネルが貫いている壺瓶山。まさにそのトンネルの下あたり、地図にも載っていないということで知る人ぞ知るスポットなのかな、と思って行ってみると…8スポット中、一番の賑わい!地元の人たちが入れ替わり立ち代わり、水を汲んでいました。かなりポピュラーな場所のようです。ペットボトル1本にだけ汲むのが恥ずかしく、また、もったいなく感じました。目の前に駐車場もあるので、近くまでたどりつければ、意外とわかりやすい場所だと思います。

壺瓶山
http://my.sanin.jp/site/page/saninmap/3020/
淀江トンネル 壺瓶山の湧水
住所:鳥取県米子市淀江町平岡


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それにしても、車で1時間ほどの範囲にこれだけ水の名所があるとは、大山のポテンシャル、おそるべしです。私は「水都」と言われる大阪出身ですが、淀川という大動脈が流れる大阪とはまた違い、こちらは大山を中心として毛細血管のように、隅々まで綺麗な水が染み出しているような印象を受けました。そのきれいな水が海まで流れ込んで、人だけでなく、周辺の動植物や海産物をも支えているんだなあと思うと、大山の自然を守ってきた人々に改めて感謝です。

 

8種の名水を飲みくらべ!

そしてその恵みを実際に味わってみよう!ということで、これら8種類、すべての水を汲み、飲み比べてみました!
※生水のため、すべて煮沸して冷蔵庫で冷やしたものを飲み比べています。

今回は、コップに書いた採取地を隠してそれぞれを飲み、順位をつけてみました。さらに、甘みと舌触り、2つの視点から評価。あくまでも個人の感想と好みなので、参考程度に読んでみてくださいませ。

第1位
桝水地蔵尊の名水

甘さ■■■□□
なめらかさ■■■■□
クセがなく、ほのかな甘みがあってのどごしもなめらかで一番好みの味でした。車で行きやすい場所なので、また汲みに行きたい。

第2位
大神山神社奥宮の御神水

甘さ■■■■□
なめらかさ■■■□□
1位と僅差で悩みました。甘みが強く、飲料水に最適。ペットボトルに入れて持ち歩きたい。

第3位
天の真名井

甘さ■■■□□
なめらかさ■■■□□
ちょい甘で、まろやか。飲み比べのあと、お米を炊いたら普段より格段に美味しかったです。

第4位
本宮の泉(淀江どんぐり村)

甘さ■□□□□
なめらかさ■■□□□
甘さ控えめ、舌触りもつるつるというよりは、さらっとしてます。「ここの水が一番好き」という地元の方もいますので、プレーンな味が好きな方にオススメです。

第5位
白鳳の里

甘さ■□□□□
なめらかさ■□□□□
こちらもニュートラルなお味。地下水というだけあって、なんとなく土っぽいというか、湿度?を感じます。

第6位
地蔵滝の泉

無味さ■■■■■
なめらかさ■■□□□
ファーストインプレッションは、何といっても無味!舌触りも8つの一番中間くらいのなめらかさ。均整のとれた味でした。

第7位
清浄泉

甘さ■■□□□
なめらかさ■□□□□
桝水に近いので、味も近いのかと思いきや、こちらはスッキリ系でした。

第8位
淀江トンネル 壷瓶山の湧水

無味さ■■■■□
なめらかさ■□□□□
さらっと飲めて、あとくちさわやか。地元の人に愛されているのも納得の、何にでも合いそうな味でした。

 

飲み比べてみて、同じ大山周辺の水でも少しずつ味が違うのに驚きでした。あえて分類するとしたら、甘くてつるりとした舌触りのなめらか系、無味でさらっとした飲み口のスッキリ系に分かれるのかな、と思います。ちなみに番外として某飲料メーカーの奥大山の水も飲んでみましたが、こちらもプレーンなスッキリ系でした。個人的には、甘くてなめらかな水が好きなんだなという発見がありました。

 

味わうだけでなく、自然の中できれいな水が湧いたり、流れたりしているのを見るだけでもかなり癒されます。ここまでいっぺんに収集する必要はありませんが、半日かけて水を集めるのも、RPGみたいで楽しかったです。皆さんもぜひ、おいしい!きれい!楽しい!水巡りで、お気に入りの水場を見つけてください!

フジワラ キョウコ

フジワラ キョウコ

投稿者プロフィール

1982年生まれ/女性/大阪府出身/2015年12月に大山町在住の友人に誘われてカニ鍋を食べにきたことがきっかけで、翌年3月、大阪から大山に移り住む。ほしいものをつくる人。muyuudesignsデザイナー。ハンドメイドブランドgoccoの人。水引の人になりつつある。食べること、作ること(料理・洋服)、読むこと、動植物が好き。

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