大山登山の後は温泉へ!鳥取発、疲れを癒す日帰り名湯8選

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はじめに

皆生、三朝、はわい、東郷、関金…。実は鳥取は県内全域に温泉が点在する隠れた温泉県です。大山周辺にも個性豊かな温泉が湧いており、日帰り入浴できる施設も数多くあります。大山寺エリアで歩いて寄れるのは数軒のみですが、車やバスで少し足を延ばせば選択肢はグッと広がります。それだけに「どこへ行けばいいの?」と迷ってしまうほど。そこで、今回は特におすすめの8施設を厳選。大山登山を終えたら、ポカポカの温泉で疲れを癒してください!

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温泉の疲労回復効果

登山と温泉はワンセットで考えてもいいくらい好相性です。その理由は、温泉がもたらす多角的な効果にあります。一つ目はなんといっても温熱効果。体が温まることで脈拍が早くなり、血行がよくなります。これにより、疲労の元となる筋肉内の老廃物や乳酸が排出されるのです。また、温泉の水圧効果は心臓から離れた足で顕著。登山で酷使した足に心地よい刺激を与えてくれます。さらに、湯船に浮かぶことでリラックス効果も期待できます!

 

おすすめ日帰り名湯

豪円湯院

大山登山をしたその足で寄れる大型温泉施設、豪円湯院。大山寺の参道沿いに2013年、オープンしました。館内は温泉施設というより、さながら高級旅館といった雰囲気で清潔感に満ちています。地下1200mから湧きでた温泉は、その値が低いほど抗酸化と疲労回復が期待できるとされる「酸化還元電位」値が全国の天然温泉と比べても屈指の低さを誇ります。

神秘的な佇まいで人気なのが内湯「神の湯」。石を大胆にあしらった洞窟のような空間に神聖なかがり火が灯り、大山登山で疲れた体を心身ともに回復させてくれます。大山が望める露天風呂「火の神岳 野天の湯」は秋になると紅葉、冬には雪見風呂と季節によって表情が変わるのが特徴。泉質は弱アルカリ性で、肌に心地よいやわらかいお湯が楽しめます。

館内にはお食事処「神の湯亭」が併設されており、手作りが自慢の「豪円とうふ」を使った定食や軽食、ビールやおつまみも堪能できます。
大山火の神岳温泉 豪円湯院
住所:鳥取県西伯郡大山町大山25
TEL:0859-48-6801
営業時間(冬期):10:00~20:00(19:30入浴最終受付)
休み:年中無休
料金:大人(中学生以上)300円(※朝風呂10:00〜12:00)、大人(中学生以上)500円(※12:00〜20:00)、小人(小学生)300円、幼児(未就学児・3才以上)無料、バスタオルレンタル200円、フェイスタオル販売100円
公式サイトURL:http://www.goenyuin.com/


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なかやま温泉ナスパル

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山陰道中山ICから車ですぐのところにある町営の日帰り温泉施設「中山温泉 ゆーゆー倶楽部NASPAL」。「美肌の湯」と謳っているように湯質は美肌効果で人気の下呂温泉に近く、アルカリ性単純温泉でアンチエイジング効果が期待できます。実際、「肌がスベスベになる!」という女性の声も多く聞かれます。

石張りの「さざんかの湯」とタイル張りの「はまなすの湯」があり、週ごとに男女が入れ替わる仕組みです。浴場から外に出るスペースはあるものの、露天風呂はないのでご注意を。

こちらの施設は温泉館の横に生活想像館が併設されており、映画の上映やお祭り、朝市など様々なイベントが開催されているのも魅力の一つです。カイロプラクティックのお店もあるので、疲労を取りながら体のバランスを整えたい方はぜひ一度訪れてみては。さらに施設内にある「コミュニティ食堂tanocy」では、カレーライスや地元の食材を使ったランチが食べられるほか、金曜と土曜に限って17時から酒処に変身。お風呂上がりの立ち寄りスポットとして人気を集めています。

 

なかやま温泉ナスパル
住所:鳥取県西伯郡大山町赤坂708
TEL:0858-49-3330
営業時間:10:00~21:00
休み:毎月第2、4月曜日(祝日の場合は翌日)
料金: 大人(中学生以上)430円、子ども(小学生以下)210円、3歳未満無料
公式サイトURL:http://www.sanbg.com/naspal/index.html


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皆生温泉 汐の湯

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日本海を一望する弓ヶ浜半島の付け根に位置する山陰屈指の名湯、皆生温泉。日帰りの入浴施設はいくつかありますが、中でも人気なのが「ベイサイドスクエア皆生ホテル」の「汐の湯」です。

海に湧くお湯だけあって泉質は含土類食塩泉、つまり塩の湯。「汐の湯」のお湯もほんのりしょっぱさを感じます。男湯と女湯は固定されており、男湯は樽風呂、内湯、展望風呂と多彩な風呂が楽しめます。備長炭が壁に埋め込まれた高温サウナもあり、疲労回復だけではなくストレス解消にも効果あり。女湯には大浴場やマイクロミストを全身に浴びるサウナがあるほか、ナノサイズの小さな泡が出る美泡の泉(ナノバブルバス)もあり、美容効果も期待できそうです。

湯上がり処には定番のマッサージチェア、漫画や本が並ぶスペースが用意されているので、お風呂上りにもゆったりくつろげます。すぐ近くに和カフェ&ダイニング「エンヤサンゴ」があるので山陰グルメを堪能することもできます。

なお、朝6時から入れる早朝タイムを設けており、登山前に入浴することも可能。早朝タイムは通常の時間帯よりお得に利用でき、男湯と女湯が入れ替わります。

 

皆生温泉 汐の湯
住所:鳥取県米子市皆生温泉4-21-1
TEL:0859-35-0006
営業時間:6:00~10:00、11:00~23:00(最終入場22:00)
休み:年中無休
料金:大人(中学生以上)700円
公式サイトURL:http://kaikehotel.com/onsen/


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淀江ゆめ温泉

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多くの名泉が点在し、国土交通省指定の「水の郷」として知られる米子市淀江。地元に伝わる郷土料理を通じて、食文化の継承および発展を目的として建てられたのが「白鳳の里」です。このエリア内に古代体験ができる「伯耆古代の丘公園」と「淀江ゆめ温泉」があります。

いつでも新鮮なお湯が楽しめるよう、温泉は源泉100%かけ流しです。疲労回復はもちろん、ストレス解消、慢性消化器症などに効果があります。こちらにある露天風呂は緑に囲まれており、温泉浴と森林浴が同時に楽しめます。また、雲のない夜には満点の星空が頭上に広がります。

他にはない特徴として真っ先に挙げられるのが、女性風呂限定のシルク風呂。超音波によるミクロの泡が毛穴に詰まった汚れを一掃し、お肌をスベスベにしながらツヤとうるおいを与えてくれます。

白鳳の里本館の前には無料の足湯スペースがあるので、登山で疲れた足を湯にさらすだけでも疲労回復の効果があります。足湯の横には温泉水の持ち帰りコーナーがあり、近隣から温泉水を汲みにくる人がひっきりなしに訪れるほど人気です。

 

淀江ゆめ温泉
住所:鳥取県米子市淀江町福岡1547
TEL:0859-56-6801
営業時間:10:00~22:00
休み:第4水曜日
料金:大人700円、中高生600円、小人400円、3歳未満は無料
公式サイトURL:http://www.hakuhou.jp/onsen_top.html


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大山温泉(大山ロイヤルホテル)

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客室数200室以上と山陰でも屈指の規模と上質なサービスで、他の追随を許さないリゾートホテル「大山ロイヤルホテル」。全国植樹祭の際には、天皇皇后両陛下がお泊まりになられたことでも知られています。このホテル、実は「大山温泉」という露天風呂を擁しており、時期によっては宿泊者以外に日帰り入浴者にも開放しています。

地下1000mから汲み上げられたお湯の泉質は単純弱放射能泉で、疲労回復のほか、冷え性や神経痛などに効果的とされています。大山山麓の鮮やかな森林を見上げながらゆったりつかれる大浴場には、なんと信楽焼の壺型浴槽が設置されています。いっぱいまで湯が張られた壺に入ると一斉に温泉が溢れ、贅沢な気持ちになるに違いありません。四季折々、それぞれに美しさがありますが、大山エリアが雪に覆われる冬は露天風呂に雪が落ちる様を見ることができ、特に幻想的です。

近くには世界的なコンテストで金賞を受賞した地ビール「大山Gビール」が心ゆくまで堪能できるレストラン「ビアホフ ガンバリウス」もあり、温泉&地ビールという極上の組み合わせが楽しめます。

 

大山温泉(大山ロイヤルホテル)
住所:鳥取県西伯郡伯耆町丸山中祖1647-13
TEL:0859-68-2323
営業時間:(露天風呂)15:00~24:00
休み:無休(2月は点検期間休)
料金:大人1500円
公式サイトURL:http://www.daiwaresort.jp/daisen/


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うなばら荘

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3方を米子市に囲まれた鳥取県内唯一の村、西伯郡日吉津村。この小さな長方形の形をした村の海側にあるのが、鳥取県西部の9市町村でつくられた公共の宿、「うなばら荘」です(現在は日吉津村が設立した一般財団法人うなばら福祉事業団が運営)。日本海&日本庭園、大山&日本海という2つの眺望パターンから選べる部屋は居心地の良さから地元客はもちろん、県外の観光客からも長年愛されています。

露天風呂や派手な設備こそないものの、このうなばら荘の温泉が密かな人気を集めています。日本海に面しているだけに皆生温泉同様、食塩泉(塩化物泉)で塩分が皮膚に付着することで汗の蒸発を防ぎ、いつまでもポカポカ温かいと評判です。お湯はほんのり潮の香りがするため、山で疲れた体を海で癒すことができ、まさに海と山が近い大山ならではの楽しみ方を存分に味わえます。

様々な効能があるなかで、疲労回復や筋肉痛、関節のこわばり、きりきずなどに効果があるのは登山者としては嬉しい限りではないでしょうか。

 

うなばら荘
住所:鳥取県西伯郡日吉津村今吉218
TEL:0859-27-2018
営業時間:9:00~20:30
休み:無休
料金:一般460円、60才以上360円、中学生360円、小学生150円、乳幼児100円
公式サイトURL:http://unabarasou.jp/


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岸本温泉「ゆうあいパル」

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伯備線の駅、岸本駅にほど近い出雲街道(国道181号線)の裏手にある伯耆町営の温泉施設。ユニークな外観が目を引く岸本温泉「ゆうあいパル」は大山から山を下りきって比較的すぐの場所にあります。こちらには室温を1~4度に設定した、非常に珍しい冷凍サウナ「雪肌サウナ」があり、人気を博しています。肌の引き締めに効果があるほか、暑い夏の日は爽快感を味わえます。もちろん、普通の高温サウナもあるのでご安心を。

町営でありながら館内は充実しており、ジェットバスや2種類(岩風呂と檜風呂)の露天風呂、さらには気泡風呂を備えた内湯は清潔に保たれており、地下1150mから汲みあげるお湯はアルカリ性単純泉で体の芯まで温めてくれます。

水着着用の温泉プールも併設されており、温泉プールだけを利用することも可能。水中歩行は血行が良くなり、生活習慣病の予防にも最適なのだとか。登山前の体の調整に温泉プールを利用するのもおすすめです。食事処もあるので入浴後はお腹を満たすこともできます。

 

岸本温泉「ゆうあいパル」
住所:鳥取県西伯郡伯耆町大殿1010
TEL:0859-68-5526
営業時間:10:00~21:00
休み:毎週水曜、年末(12/31)~年始(1/1)
料金:中学生以上510円 小学生310円 未就学児210円
公式サイトURL:http://www.houki-town.jp/new2/5/3/2/


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とやま旅館

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天然の温泉ではありませんが、大山寺エリアで朝から浴場を開放している貴重なスポットが「とやま旅館」。江戸時代に創業された「とやま旅館」は、大山地区で豆腐づくりを許された老舗です。古来より修験道の山として賑わった大山には、僧兵たちが集まっていました。そんな僧兵たちの元気の源として支持された大山豆腐は、今も昔ながらの製法を守って作られています。

こちらの旅館は豪円湯院の開いていない早朝から浴場を開けているので、ご来光登山を楽しんだ登山者たちが疲れた体を休ませる場所として人気があります。浴槽には麦飯石が使用されています。麦飯石とは25000種以上の成分から成る石で、鉄やマンガン、カルシウムなど人間に欠かせないミネラルが豊富に含まれています。このミネラルが溶け出し、湯質が変わることから、「とやま旅館のお風呂は温泉のよう」と評する登山者が後を絶ちません。

もちろん、お湯自体もミネラルウォーターの『い・ろ・は・す』等で採水されている大山の源流水を沸かしたもの。大山のご来光登山の後は、ぜひ大山が育んだお湯に浸かってみてください。

 

とやま旅館
住所:鳥取県西伯郡大山町大山18
TEL:0859-52-2431
営業時間:7:00~11:00
休み:不定休
料金:大人400円
公式サイトURL:http://toyamaryokan.jp/


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おしまいに

いかがでしたでしょうか?

大山周辺には魅力的な温泉施設がたくさんあることがおわかりいただけたと思います。それぞれ個性は異なりますが、おもてなしの心は各施設ともに共通です。登山後にしっかり温泉に浸かることで、大山の思い出をさらに印象深いものにしてください!

矢野 竜広

矢野 竜広

投稿者プロフィール

1980年生まれ。東京都出身、妻の故郷である鳥取県に移住したライター、ビアエッセイスト。自宅にビールサーバー&ビアバー風の秘密基地あり。 立教大学を卒業後、広告制作会社勤務のコピーライター、事務所所属の構成作家を経てフリーランスに。愛してやまないビールを、飲むだけではなく学びたい!と数々の講座を受講。ビアバー巡りにも勤しむ。そんな大のビール好きが高じて、『ビールの図鑑』(マイナビ、2013)、『日本のクラフトビール図鑑』(マイナビ、2015)の執筆に携わり、地ビール会社にも勤務。NHK文化センター(鳥取教室、米子教室)でビール講座の講師を務める。その他著書に、詩集『そこに日常があった。』(文芸社、2002)、『・ツナ缶×1』(Kindle版、2014)。趣味は一人旅、ノンフィクションの書籍を読むこと、ドキュメンタリー鑑賞。

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