【身体調ふ体験を】住職がガイド?!「雪上さんぽ」ツアー体験記!

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今回は、2017年1月29日(日)に実施された初心者向けスノーシュープログラム「雪上さんぽ」のレポートをお届けします。このプログラムは、日本で唯一の住職がガイドをするスノーシュープログラムです。そんな本プログラムのオススメポイントは三つ。

  1. 大山に息づいている動植物について学べる
  2. 開山1300年を迎える大山寺の歴史を感じられる
  3. 冬にしか現れない大山の絶景スポットを巡る

それでは、さっそくレポート開始!

 

ツアー概要「雪上さんぽ」

概要

  • 日程:2017年1月29日(日) 10:00~12:00
  • 定員 : 各10名
  • 年齢制限:小学校高学年(5年生以上)から参加可能
  • 集合場所 : 山楽荘 (鳥取県西伯郡大山町大山14)
  • 主催 : OrangeTrip
  • 共催:大山ツアーデスク(鳥取県知事登録旅行業第2-70号)

持ち物

  • 雪上に出る格好(防寒上下/手袋/帽子/あればサングラス)
  • スノーシュー・ブーツ(登山靴/スノーブーツ/長くつ) ※レンタル可能です

ツアー料金

  • 2,500円(持ち物持参の場合)

オプションレンタル(税込)

  • スノーシュー&ポールセット2,000円
  • スノーウェア2,000円
  • スノーブーツ1,300円
  • 小物3点セット(グローブ・ニット帽・ゴーグル)1,000円
  • 小物1点  400円

オプションメニュー(税込)

  • 昼食 精進料理セット+2,000円(要事前予約)
  • 山楽荘での前日泊 1泊2食付き 1名様10,800円

ツアーの予約はコチラから

 

冬しか見れない大山の魅力

日本四名山の一つであり、伯耆富士とも呼ばれる名峰「大山」。IMG_7122

標高は1709mですが、日本海に面した独立峰という特殊な環境下のため、冬には大雪が積もるエリアです。

大山といえば登山がしやすい山として知られていますが、雪に閉ざされたこの時期、流石に登山する人なんて居ないのでは!?いえいえ、そんなことありません。実は、大山の冬山登山は、非常に人気があるコンテンツの一つなのです。冬山を登る人が後を絶たないのは、冬山でしか味わえない空気感があるからこそ。日常生活では目にしたことがないような素晴らしい銀世界の風景がそこには広がります。

しかし、どうしても冬山の世界は、興味本位では足を踏み入れることができない敷居の高さがあります。

「冬山に興味はあるけれど、体力がないので不安」「冬山に入る為だけに色んな装備を揃えるのはお金が…」

そう思っているそこのあなたにこそ、是非オススメしたいツアーがこのスノーシュープログラム「雪上さんぽ」。スノーシューは、スキーやスノーボードなど定番のウィンタースポーツとはひと味違った冬の遊びとして、最近人気急上昇中なのです。難しい技術は一切不要。非日常の雪山の世界を最も手軽に体験できます。

スノーシューとは?

スノーシューとは、踏み固められていないふかふかの雪で覆われた大地を自由に歩くための道具です。思い通りに進むことの難しいふかふかの新雪も、スノーシューを履くことで簡単に歩くことができます。

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軽くてコンパクト、そして誰でも簡単に靴に取り付けられるスノーシュー。誰もが簡単に非日常の雪山の世界を体験できる夢のような道具です。ちなみにスノーシューがなぜ雪上を簡単に歩くことができるのか?その秘密はスノーシューの形状にあります。雪上に接する部分の面積を広げることにより、「浮力」を得て、雪の上でも沈まない仕組みを作っているのです

 

当日の服装について

上半身:インナー、アウター、アンダーウェア(スノーウェア ジャケット)

歩きはじめは寒くとも、歩いているうちに必ず熱くなります。綿製品は汗をかくと乾きにくく身体を冷やしますので、速乾性・吸湿発散性のあるポリエステルの化繊の下着がオススメです。また、アウターは暑くなったら簡単に脱げるものであれば、体温調節がしやすくなります。

下半身:スパッツ、オーバーパンツ(スノーウェア パンツ)

小物:手袋、帽子、サングラス

ブーツ:防水型ブーツ(スノーブーツ・トレッキングシューズ・長靴)

スノーシューは靴に止める機能がフリーサイズになっていますので、スノーブーツはもちろんトレッキングシューズ、長靴までほとんどの靴は装着可能です。防水型のブーツであれば問題ありません。ゴム長靴の場合は、足が冷えてしまう可能性がありますので、保温用インソールの併用や靴下の二重履きなどで対応しましょう。

集合場所山楽荘

集合場所は大山寺エリアに唯一残る宿坊山楽荘。大山寺周辺には大山寺阿弥陀堂、大神山神社奥ノ宮本殿など国指定重要文化財が多数あります。山楽荘はそんな大山寺門前に位置し、宿坊・観証院として大山の伝統を守る宿坊です。スノーシュープログラムのスタート地点となります。

山楽荘

宿坊・観証院 山楽荘

〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山14

TEL 0859-52-2006 FAX 0859-52-2474

地図を開く

 

 ガイドについて

ガイドは、大山寺宿坊観證院山楽荘の清水豪賢住職。

清水豪賢住職
比叡山行院にて修行後、現職に就かれました。大山寺でのご祈祷や座禅の指導・法話などを行うかたわら、宿坊の女将と共に大山寺伝統の山菜精進料理や様々な創作精進料理を提供し、精進料理の世界や大山寺の魅力を発信しています。

ここで一つ疑問が浮かぶと思います。

「なぜ、豪賢住職がスノーシュープログラムを提供するのか?スキーのプロフェッショナルガイドの方が適任なのではないか?」

実は、豪賢住職は、学生時代は競技スキーで活躍された選手でした。雪上は得意とするフィールドなのです。またそれだけに留まらず、大山自然解説員の資格も持ち、大山の自然や歴史の知識も有しています。将に、大山を知り尽くし、雪も知り尽くす豪賢住職ならではのスノーシュープログラムなのです。

 スノーシュープログラム「雪上さんぽ」スタート

まずはスノーシューの付け方を簡単に説明して、取り付け開始。

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準備が出来次第さっそくスタートします。

おすすめポイント.1 大山に息づいている動植物について学べる

山楽荘の前を通り過ぎ、フカフカの雪を気持ちよく歩きながら、まずは雪上のブナ森へ。もちろん大山自然解説員の資格を持っている豪賢住職が、植物の説明を交えながら案内をしてくれます。

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しばらく歩くと一面の雪原が広がります。ちなみに奥に見えるのは金門です。

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上の写真をよく見ると、中央にくぼみがあることに気がついた人もいるのではないでしょうか?実はここ、小川の中央にあたります。夏には踏み込むことのできない小川や木々が生い茂る道も、雪に覆われる冬にはご覧の通り一面白銀の世界へと変わるのです。

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ちなみに冬以外の様子はこちら。

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どうです?ここまで景色が変わるのも四季がある大山だからこそ。

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雪上を歩いていると動物のあしあとも発見。見逃さず紹介してくれます。こちらはウサギの足跡。

おすすめポイント2. 開山1300年を迎える大山寺の歴史を感じられる

雪上をしばらく歩くと大山寺本堂に辿り着きます。ここでは、豪賢住職が、大山寺の歴史について丁寧に解説してくれます。

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今回は日本遺産として登録された「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」のお話もしてくれました。

牛馬市の際、大山の博労座(現大山博労座駐車場)には、約12,000頭もの牛馬が集まっていたとか…

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日本で最大規模の牛馬市だったそうです。ちなみに大山寺本堂前のなで牛は、しっかり冬ごもり中でした!

大山寺の歴史については、参加者の方が、積極的に質問されていたのも印象的でした。豪賢住職の知識の豊富さはもちろんなのですが、大山寺で住職をしているからこそ説明にも深みがありますね。

今回はこの辺りで一旦休憩!(毎回参加者の様子を見ながら休憩場所は変わります。)休憩タイムには、温かいスープとバケット。なんと山楽荘女将 清水律子さんお手製です。雪の中で飲むスープは、心も身体もほっこりさせてくれます。

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おすすめポイント3. 冬にしか現れない大山の絶景スポットを巡る

さぁスノーシューコースも後半戦へ。ここからは、大山北壁が望める絶景スポットを目指します。まず大山寺本道からは、大神山神社奥宮に続く日本一長い自然石の参道に抜けます。

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自然石が敷き詰められた参道も、冬は雪道に様変わり。左右の雪壁の高さは、約1メートル50センチほど。

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参道から外れて、多少勾配がある雪坂を登ります。ここを超えれば、念願の目的地へ到着。あとすこし。

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そして遂に到着。

 

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目の前に聳え立つ大山北壁。実は、冬以外のシーズンはここに足場はありません。冬以外は、この場所から写真を撮ろうとすると、木の枝が邪魔になり大山北壁だけを写真に納めることはできません。しかし、冬になるとここに雪の足場が登場して綺麗に大山北壁を切り取ることができるのです。しかもスノーシューでしか立ち入れない場所にあるのがポイント。まさに、冬にしか現れない大山の絶景写真スポットです。

 

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帰りはゆるい下り坂を歩いて山楽荘へ向かいます。屋根が見えてきました。このあたりはけっこう急斜面。

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無事降りたら山楽荘まで歩いて、スノーシュープログラムは終了です。

精進料理

プログラム後は精進料理。なんと「雪上さんぽ」参加者には、オプションとして精進料理が特別価格¥2,000で提供されます。

精進料理

スノーシューで大山寺周辺を散策した後だと実感が沸き易いのですが、この辺りは、標高800m以上の高地にあり、気温が低いため田畑ができません。そのため、山の幸・山菜を独自手法で保存し使用することによって生まれたのが山菜精進料理なのです。身体と心を調えてくれる精進料理。非常にヘルシーにも関わらず、ボリュームもたっぷり。大山の自然と、その知恵が受け継がれた料理を、この機会にぜひあじわってみてください。

 

 まとめ

以上、初心者向けスノーシュープログラム「雪上さんぽ」のレポートでした。少しでも興味を持って頂けた場合は、ぜひスノーシュープログラムに参加してみてください。ふかふかの新雪を楽しめるスノーシュー体験はもちろんですが、大山寺に暮らしてきた豪賢住職が、案内するからこその面白さがあります。日本で唯一の住職がガイドをするスノーシュープログラム。価格・時間・内容ともに熟年者でも楽しめますが、初心者の方にこそ楽しんでもらえる設定になっています。少しでも興味を持って頂けた場合は、ぜひスノーシュープログラムに参加してみてください。

 

予約を承っています

次回は2月12日(日)に同時間(10:00〜12:00)で開催されます。
スノーシューに興味を持たれた方は、OrangeTripに限らず、自分に合うスノーシュープログラムにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?OrangeTripスノーシュープログラム「雪上さんぽ」の日程は下記の通り。また、共催の大山ツアーデスクでは、前日からの宿泊も承っております。

2017年2月12日(日) 10:00〜12:00 受付を終了致しました

2017年2月26日(日) 10:00〜12:00 受付を終了致しました

2017年3月12日(日) 10:00〜12:00 受付を終了致しました

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OrangeTrip以外の大山周辺スノーシュー企画

実はOrangeTrip以外にも大山周辺にはスノーシューを楽しめるツアーを企画している会社や団体があります。OrangeTripは初心者が参加しやすいように、スノーシュープログラムとしては、短時間・低価格設定のプログラムになっています。「もっと楽しみたい!」というスノーシュー経験者、「こどもたちと一緒に楽しみたい!」という親子連れの方にオススメのツアー企画を紹介します。

①森の国

大山町でスノーシュープログラムを催行している会社です。ツアーガイドさんのスキルも高く、2人以上で申し込めばツアー日程も指定できるのがオススメポイントです。その他「愛犬と行くスノーシュートレッキング」など面白い企画も実施しています。

■スノーシュー ビギナーコース・リピーターコース

価格:¥6,500〜(スノーシューレンタル料金別途)

所要時間:約6時間 (9時半 〜15時半)

申込はこちら▷【森の国ホームページ

 

②セレン環境教育事務所

大山を中心に、自然体験によるガイドを得意とするセレン環境教育事務所です。プロフェッショナルな個人ガイドのため、ひとりひとりに寄り添ったプログラムが可能です。特にこどもたちに雪遊びをさせてあげたいご家族さまにはオススメ。お好みのコース、フィールドから、ご希望を伺いながらプログラムを作成する、プライベートオーダーの冬の自然体感プログラムを実施しています。

■大山山麓みちくさ森歩き スノーシュー半日コース

価格:1人 7000円/2人 5000円/3人以上 4000円(スノーシューレンタル料金別途)

所要時間: 約3時間 (午前中10時~13時 or 午後13時~16時)

申込はこちら▷【セレン環境教育事務所ホームページ

佐々木 正志

佐々木 正志

投稿者プロフィール

1988年7月23日うまれ
東京都世田谷区出身。早稲田大学人間科学部を卒業後、約2年間広告代理店の営業職に従事。偶然WEB求人で目にした”大山町観光プロデューサー職”の募集に、直感的に魅力を感じ大山町へ。はじめて訪れた際に、大山の自然、人に一目惚れし、移住を決意。2015年度大山町地域起こし協力隊観光部門として活動。旅行業界唯一の国家資格・国内旅行業務取扱管理者免許も任期中に取得。自らが目指す方向性へ更に邁進すべく一年で協力隊を卒業。大山という場所で、自分だからこそできることをすべく、地域起こし協力隊卒業後も、大山町に残り活動。現在は暮らしに触れる観光のカタチとして、三つの事業を軸に展開中。

①OrangeSpace〜暮らし体験〜※紹介者限定
②OrangeTrip〜観光プログラム〜
③OrangeBox〜野菜通販〜

個人Blog「行き当たりバッチリ」も更新中。

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