地元ならでは! 絶品「大山どり」をまるごと堪能出来る 居酒屋旅館「川床屋」

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鳥取を代表する大人気の銘柄鶏「大山どり」

きれいな地下水とこだわりの飼料で育てられたジューシーで旨味のあるお肉は、東京をはじめ、日本各地で確かな人気を築いています。
地元・大山でしか味わえない「大山どり」の美味しさを心ゆくまで味わえるスポットがあると聞き、取材に向かいました。

地元食材が味わえる宿 大山 川床屋

〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山40-2
TEL : 0859-52-2436
URL : http://www.chukai.ne.jp/~daisen-kawatoko/


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・大山の隠れ家旅館川床屋


博労座駐車場から徒歩5分、大山寺参道から北に入った小路にあるのが創業91年、旅館川床屋です。

力強い筆字の看板はまさに和風旅館といった印象。

お邪魔します。

「いらっしゃいませ!」
笑顔で出迎えてくれたのは、若旦那の小椋康一さん。
川床屋を盛り上げようと奮闘する3代目です。

純和風の外観に反して、館内はモダンな内装。
間接照明の光と心地よいジャズの音色がオトナな雰囲気を演出しています。
赤いソファが特徴的な談話スペースは、10名は座れる広さ。

「旅館って雰囲気じゃない!と驚く方も多いんですよ(笑)」

と小椋さん。
確かに、旅館というよりは隠れ家barのようです。

その隣が、川床屋自慢のレストランスペースです。

お酒を飲んでそのまま泊まれる「居酒屋旅館」がテーマのインテリアは、気軽に食事を楽しむにはピッタリです。
中には、お食事後もお部屋には戻らず、お休みの直前まで何時間もこちらで過ごすお客さんもいらっしゃるんだとか。

 

  • 名物!大山どりの炭火焼き

お待ちかねの料理がこちら!
新鮮な大山どりを焼肉スタイルでいただく『大山どりの炭火焼コース』です!

2人でこのボリューム ! 1人前 3500円とは思えません !
(普段はコースでの提供ですが、今回は先に全ての料理を並べていただきました)

メインの大山どり。自然な艶と鮮やかな色が食欲をそそります。
日によって違いはありますが、常時7種類の鶏肉を提供しています。

この日の用意していただいたのは

  • モモ肉
  • ムネ肉
  • 手羽先
  • 手羽元
  • ムネのタレ漬け
  • 砂ずりと肝のタレ漬け

他の店ではなかなか見かけない、砂ズリや肝といった鶏ホルモンも常時提供。
まさに地元ならではの贅沢です。
早速頂いていきましょう !


大山どりは焼いても脂が炭に落ちないため、ほとんど煙は出ません。
はやる気持ちを抑えつつ、じっくり火を通したら…

うまい!!!

脂身の少ないモモ肉は、鶏肉本来の強い旨味が口の中に広がります。
ムネ肉もしっとりと柔らかく、鶏にありがちなパサパサした食感も全くありません。
どの肉もみずみずしくさっぱりとしていて、焼肉というよりお刺身を食べているようです。

秘伝のつけダレは、有名旅館で板前をしていた先々代が開発。
レシピは企業秘密とのことで教えてもらえませんでしたが、柑橘系の爽やかな酸味はお肉の旨味との相性も抜群です 。
ビールも進みます! 幸せ!!

取材を忘れて、夢中になっているとキッチンから何やら美味しそうな香りが…

 

「こちらもどうぞ」と渡されたのは大山どりの鶏ガラで出汁を取ったスープ。
テーブルの端に置かれているのに、鼻先にあるんじゃないかというほど濃厚に香ります。
冬のシーズンには、同じ出汁でつくる水炊きも人気なんだとか。

  • 名物・大山どりの炭火焼き開発への道

進学と就職で大阪にいた小椋さんが大山に戻ったのは12年前。
Uターン当初は旅館の仕事だけで自身の給料を確保できず、工事現場で働いて生活費の足しにしていました。

そんなある日、事情を知った工事現場の監督にあることを言われます。
「大山も落ちぶれたもんだ」
観光客で賑わう大山で育ってきた小椋さんだからこそ、ショックな言葉でした。

その出来事をきっかけに、仕事も旅館業一本に絞り、
お客さまに喜んでもらえるヒット商品を作ろうと、試行錯誤を繰り返した結果、たどり着いたのが、大山どりの炭火焼きだったそうです。

「大山どりを食べられる場所は、鳥取以外にもたくさんあります。
もちろんどれも美味しいんですが、調理に手が込み過ぎていて、「大山どり」でなくても良いように感じたんです。
せっかく大山に来てくださったのだから、お客様には雄大な自然の中で、素材そのものの美味しさを味わってもらいたいと思ったんです。」

川床屋では、時期にもよりますが基本的に朝引きのお肉を提供しています。
新鮮さへのこだわりからお肉は加工場で直接買い付けしており、時には焼き鳥屋さんでもなかなか見かけないような、希少部位を出せることもあるそうです。

「うちは小さな宿ですし、自分たちに出来ることから少しずつやっていくことを大事にしたいんです」

一見シンプルな料理は、小椋さんの小さな努力の積み重ねに支えられていました。

 

  • 取材をおえて

大山どりという食材の美味しさを、本当に納得させられました。
炭火で焼いているのに、まるで焼肉や焼き鳥とも全く違うジャンルの料理を食べているよう。
大山どりを、文字通り骨のずいまでまるごと堪能したいならここしかない!

みなさんも是非一度足を運んでみて下さい!

※注意

・「大山どり」の炭火焼きには3日前までの予約が必要
・小学生以下宿泊不可

 

 

 

川本 直樹フリーデザイナー・映像ディレクター

投稿者プロフィール

1987年生まれ、広島県呉市出身。
関西大学にて建築学を専攻。在学中にデザインと地域活性化に興味を持つ。
鳥取県大山町の映像制作会社にて約2年間、撮影、編集、CGデザイン作成に従事。
その後独立し、ものや人の魅力をよりおもしろく伝えるデザインを目指し、映像制作、ロゴデザイン、フライヤーデザインといった活動を行っている。

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